【危険物乙種4】エンジニアが1週間の勉強だけで取得したチートシート

はじめに

日本には、危険物取扱者免状という国家資格があります。
難易度および資格の強さは 丙種 < 乙種 < 甲種
乙種甲種はガソリンスタンド等で高時給で働ける等のメリットがあります。

引用元:受験案内 危険物取扱者免状の種類|一般財団法人消防試験研究センター-(危険物取扱者試験)

きくらげさん

1週間以内くらいの勉強で取得できました👏
(よっぽどScalaやブロックチェーンの本の勉強の方が難しいので簡単です!)

プログラマである筆者はこれの乙種の第4類を取得していますが、本当の最低限の勉強でどこまでいけるか、ゲーム感覚で受験してみました。その時メモしたチートシートを公開しますので、ぜひ試験直前などに参考にしてみてください!
今残してあったメモで私は書いておきながら、もう覚えてないのがほとんどですが、以下に書いてある内容が分かるレベルになると確実に受かります(笑)

化学基礎

状態変化

  • 物質の形状が変わることを物理変化 <==> 化学変化
  • 昇華するのは ドライアイスナフタレン

沸点と融点

  • 食塩などの不揮発性物質を入れると 沸点上昇 凝固点降下が起きる

密度

  • 密度 = g/cm3
  • 水は4℃数で最小の体積
  • 水4℃に比べて何倍であるか(重いか)比重
  • 空気0℃に比べて何倍であるか(重いか) 蒸気比重

圧力

  • 9.8N = 1kgの物体が地球から受ける重力
  • 圧力 = N / m2 = 1Pa
  • 大気圧 = 海面高さ時 = 1013hPa / 1hPa = 100Pa
  • 与えた圧力と押し返される(分散する)圧力が同じ = パスカルの原理 (大きくできる)

  • 摂氏(日頃の温度) = 0℃
  • 摂氏-273℃ = 0K
  • 物質1gの温度を1℃上げるのに必要な熱量比熱 = J / g℃ 水 = 4.19J/g℃
  • 部室全体を1℃あげるための熱量熱容量 = C = m比熱

熱膨張

  • 元の体積 * 膨張率 * 温度差

電気

  • 電流 = 電圧 / 抵抗 オームの法則
  • ジュール熱 = 電流 * 電圧 * 時間

原子と分子

  • 炭素12としたとき 原子量
  • H2O = 18 分子量 ※分子とは原子がいくつか結合したものを示す
  • 分子量(g/mol)いくつか原子が結合したもの H2 = 2g/mol O = 16g/mol ==> 水は18g/mol = 1mol = 18g

化学と気体の法則

  • 質量保存の法則
  • 定比例の法則
  • ボイルの法則 量 * 気圧 = 量 * 気圧
  • シャルルの法則
  • ドルトンの法則

化学式

  • 分子式
  • 組成式
  • 示性式
  • 構造式

熱化学

  • 反応熱 5種類 1molあたりの熱量
  • ヘスの法則 途中系ががあっても総熱量変わらない

濃度

  • 溶解度(溶媒100g)
  • 濃度% = g / g + 水g
  • mol濃度 = mol/L

イオン化傾向

  • 金はイオン化傾向が少ない = 錆びにくい
  • 典型元素
  • 遷移元素
  • アルカリ金属
  • アルカリ土類金属
  • ハロゲン(毒)

有機 無機

  • Cを含んでいるかどうか

燃焼

  • 分解燃焼
  • 表面燃焼
  • 蒸発燃焼
  • 可燃性濃度(vol%) = 蒸気の体積l / 蒸気の体積l + 空気の体積 * 100

消火

  • 消化方法
    • 除去消化
    • 窒息消化
    • 冷却消化
    • 抑制消化
  • 火災区別
    • 普通火災(A火災)白
    • 油火災(B火災)黄色
    • 電気火災(C火災)青

消化設備

  • 第1種〜第5種 (番号が1に近づくほど強い設備)

危険物分類

  • 第1類〜第6類 うち以下4類
    • 特殊引火物 + 第1石油類〜第4石油類 + アルコール類 + 動植物油類
特殊引火物 第1石油類 アルコール類 第2石油類 第3石油類 第4石油類 動植物油類
アセトアルデヒド
酸化プロピレン
ジエチルエーテル
二硫化炭素
ガソリン
酢酸エチル
アセトン
ピリジン
ベンゼン
トルエン
メタノール
エタノール
灯油
軽油
クロロベンゼン
キシレン
酢酸
重油
クレオソート油
アニリン
ニトロベンゼン
グリセリン
エチレングリコール
ギヤー油
シリンダー油
アマ二油
ヤシ油

液体自体が水より重い 二硫化炭素 クロロベンゼン 酢酸 重油を除く第3石油類

第3石油類

  • A重油 B重油 C重油(粘りがない順)

動植物油類

  • 乾性油 or 不乾性油
  • よう素価

法令

特殊引火物 50
第1石油類 200
アルコール類 400
第2石油類 1000
第3石油類 2000
第4石油類 6000
動植物油類 10000

貯蔵所区分

  • 製造所
  • 貯蔵所
    • 7種類
  • 取扱所

申請と手続き

  • 取扱所等の設置や位置変更などは許可
  • 仮使用は市町村、仮貯蔵や仮取扱は消防長にて10日以内
  • 危険物の品名変更や数量変更は届出(10日前まで)

危険物取扱制度について

  • 危険物保安監督者 は甲または乙が6ヶ月実務して市町村に取扱所等の所有者が届け出るとなれる(設置必須)
  • 危険物施設保安員 届出は不要で上の補佐 誰でもなれる (指定数量倍数が100以上の場合必須)
  • 危険物保安統括管理者 届出が必要で誰でもなれる (指定数量倍数が3000以上の場合必須)

定期点検や予防規定

  • 定期点検

    • 1年に1回以上 3年間保存 危険物取扱者 が行う
    • 大小に関係なく地下タンクがある製造所等
    • 移動タンク貯蔵所
    • 移送取扱所
  • 予防規定

    • 所有者は予防規定を市町村長の許可を取らなければならない
    • 給油取扱所
    • 移送取扱所

保安距離と保有空地

  • 保安距離
    • 屋外タンク貯蔵所
    • 製造所
    • 屋内貯蔵所
    • 屋外貯蔵所
    • 一般取扱所
建物 保安距離
一般住宅 10m
病院や学校 多数収容所 30m
重要文化財 50m
高圧ガス石油タンク 20m
7000V ~ 35000V 3m
35000V以上 5m
  • 保有空地
    • 指定数量倍数が10以下なら3m以上
    • 指定数量倍数が10以上なら5m以上

製造所

  • 指定数量が10倍以上の場合は避雷針をつける
  • 屋外の高所に排出設備をつける
  • 地階はつくれない

屋内貯蔵所

  • 指定数量が10倍以上の場合は避雷針をつける
  • 指定数量が10以下または第2,4類の場合を除き、壁,柱,床は耐火構造にする必要がある
  • 引火点70℃未満の貯蔵の場合は屋外の屋根の上に排出設備をつける
  • 天井はつくれない

屋外貯蔵所

  • 避雷針は必要ない
  • 貯蔵できる危険物は限定されている

屋内タンク貯蔵所

  • タンクの間隔は0.5m以上必要
  • 壁,柱,床は耐火構造にする必要がある
  • 引火点70℃未満の貯蔵の場合は屋外の屋根の上に排出設備をつける
  • 天井はつくれない

屋外タンク貯蔵所

  • 指定数量が10倍以上の場合は避雷針をつける
  • 液体危険物の場合は敷地内距離を設ける
  • 液体危険物の場合は防油堤を設ける必要がある
  • 防油堤は最大のタンクの1.1倍の容量が必要

地下タンク貯蔵所

  • 第5種消化設備を2つ以上
  • 地下とタンクの隙間には乾燥砂を敷き詰める
  • 床とタンクの頂部は0.6m以上離す

簡易タンク貯蔵所

  • 容量は600L以下
  • 1つの危険物品目につき1つまで、最大3つまで

移動タンク貯蔵所

  • 自動車用消化器を2個以上
  • 常置場所を決める。この変更は市町村長の許可が必要
  • 容量は30000L以下で4000Lごとに仕切板、2000L以上の場合は防波板を設ける

給油取扱所

  • ガソリンスタンド
  • セルフガソリンスタンド
    • ハイオク 黄色
    • レギュラー 赤色
    • 軽油 緑色
    • 灯油 青色
  • 給油空地や注油空地が必要

販売取扱所

  • 指定数量倍数15以下は 第1種販売取扱所
  • 指定数量倍数15以上40以下は 第2種販売取扱所

所用単位と能力単位

  • 消化の困難性
    • 著しく消化が困難な製造所等 1種or2種or3種4種 5種 が必要
    • 消化が困難な製造所等 4種5種 が必要
    • それ以外の製造所等 5種 が必要
  • 指定数量の10倍以上の危険物を製造所等は 自動火災報知設備 が義務付けられている
    • 自走火災報知器
    • 消防機関通報用電話
    • 非常ベル
    • 拡声装置
    • 警鐘
  • 電気設備に対する消化設備は100㎡ごとに1個必要

標識

  • 製造所等を示す標識
  • 移動タンク貯蔵所(タンクローリー)の危険標識
  • 掲示板
    • 危険物第何類か
    • 品名
    • 最大数量と倍数
    • 危険物保安監督者名
  • 注意事項掲示板
    • 禁水
    • 火気注意
    • 火気厳禁
  • 給油中エンジン停止掲示板
  • タンク注入口掲示板

基準

  • 共通基準
    • 製造所等の共通基準
  • 貯蔵の基準
    • 原則同時貯蔵の禁止
    • 移動タンク貯蔵所には書類を常に入れておく
  • 取扱の基準
    • 固定給油設備以外からの給油禁止
    • 移動タンク貯蔵所の入れ替え禁止(引火点40℃以上の第4種に限り可能)

運搬や移送の基準

  • 運搬
    • 足して7 2,4,5類は混載運搬可能
    • 指定数量の 1/10 であれば混載運搬可能
    • 運搬は危険物取扱者乗車不要
  • 移送
    • 運搬は危険物取扱者乗車必要

措置命令

  • 許可の取り消し + 使用停止命令 (重い)
  • 使用停止命令 (軽い)

おわりに

ずらーっと 危険物に関係する単語を並べてしまいましたが、勉強していくうちにこの単語の意味が分かり、全ての単語が説明できるようになれば試験は大丈夫だと思います!

きくらげさん

試験当日は受けている人が思ったより多くて(私は200人くらいの受験会場の部屋)緊張するけど、案外簡単なので大丈夫です!

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